神様・大谷が3発打つ!!ドジャースのムーキー・ベッツ外野手(32)が21日、都内で行われた「伊藤園」のMLBなどとの新契約発表会見にサプライズ登場。3月18、19日のカブスとの開幕シリーズ(東京ドーム)で、大谷翔平投手(30)が「3本塁打」すると“予告”した。昨季、ワールドシリーズ(WS)制覇に大きく貢献した大谷の姿を「神様」と表現。WS連覇を目指す25年の日本でのスタートにも意欲を見せた。
ドジャーブルーのパーカに黒いニット帽姿で現れたのはベッツだった。24年から「伊藤園」グローバルアンバサダーの大谷ではなく、MVPトリオを組むスターが代打のようにサプライズ登場。「お~いお茶」を飲み、日本語で「オイシイ!」と左手でサムアップすると、会場は大きな拍手に包まれた。
トークセッションでは、3月18、19日に東京ドームでカブスと戦う開幕シリーズでの大谷の爆発を予告。「2試合で3本塁打、二塁打1本、単打1本。誰にもできないくらいの3本塁打に期待している」。54発で2年連続本塁打王となった昨季は2戦3発が2度で、史上初の「50―50」を達成した9月19日のマーリンズ戦では、日本選手初の1試合3本塁打も放った。
移籍1年目だった昨年。打者専念でWS制覇に貢献した大谷と初めて同じチームで過ごした。その存在感を「神様のようだ」と表現。「歩くたびにみんなが立ち止まり、写真を撮り、思わず見つめる。説明する言葉が見つからない。米国に来てからの功績は凄い」と絶賛し、知られざる試合前のエピソードも披露した。
毎試合、大谷が開始30分前にトレーナーから手渡されたお茶を飲む姿を目撃。「何をしているんだろうと思った。儀式のように飲んでいた」。この日、公開されたCM撮影時のインタビュー映像で大谷も「球場に(お~いお茶の)緑茶とほうじ茶が常備されていた。生活の一部」と話しており、ベッツも「僕も飲んだ方がいいかな」と笑った。真美子夫人が第1子を妊娠中の大谷への助言を求められると「今のうちに寝ておいた方がいい。子供ができると寝る時間が少なくなるからね」と2児を持つパパの先輩としてエールを送った。
8週間後の日本開幕を控えた今回の来日。「町を歩いたり文化を見ることができて本当に素晴らしい。寿司や和牛はあまり食べたことがなかった。とてもおいしかった」と感激した。WS連覇を目指すシーズンへ、気持ちも高まっている。「とてもワクワクしてる。熱狂的な日本のファンの前でプレーできることも楽しみ」と大谷との日本での競演を誓った。(柳原 直之)
▽大谷のシーズン初本塁打 18年の大リーグ移籍後、初本塁打の打者出場試合数は2試合目が最速で、18年と21年。ただチーム試合数は18年が6試合目で、21年の開幕2戦目が最も早かった。23年は3試合目で開幕カードの3戦目。開幕カードでの本塁打はこの21年と23年のみ。昨年は初本塁打がメジャー7年目でワーストの開幕から9試合41打席目。韓国でのMLB初開催となった3月20日のパドレスとの開幕戦は2安打1打点1盗塁で、初めてシーズン初戦のマルチ安打だった。