フジテレビの朝の情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)が22日に生放送され、タレントの中居正広(52)を巡る女性トラブルについて伝えた。
番組では、村上誠一郎総務大臣や黒岩祐治神奈川県知事らがフジテレビの対応に苦言を呈したニュースを報道。VTR後には同局・倉田大誠アナウンサーが「『めざまし8』では、この問題を真摯(しんし)に受け止めて、ニュースをお伝えしてまいります」とコメントする場面もあった。
村上総務大臣の「フジテレビにおいて独立性が確保された形でできるかぎり早期に調査を進め、その結果を踏まえ、適切に判断、対応することで、スポンサーや視聴者の信頼回復に努めていただきたい」という発言を受け、元衆院議員の金子恵美氏は「監督官庁としてのコメントであったと思う。公共の電波を使って放送、またはビジネスを展開している以上、公に資する報道であったり姿勢が求められる。また、組織としてのガバナンスと、高い倫理観が求められる」とし、問題発覚後の同局対応について「視聴者はじめ国民の皆さんからの信頼を得られていない状況になりつつある。そもそも電波を使う放送事業者としての資格があるのかどうか、その根本を問われている事態ではある」と苦言を呈した。
同局対応が放送法に触れていないことは明言した上で「電波を扱う事業者としての資格が問われる。具体的に今後どのような対応をしていくのか。今後改善が見られなかった場合、最悪なケースも視野に入れるかもしれないと私は思っている。これを受けて経営陣の方々はどのような厳しい対応、処分をするかというのがポイントになってくると思います」と持論を述べた金子氏。
今後、国民からの信頼回復のためにも「調査をしたうえで、いま何となく疑義が出ている部分っていうところとかを、ひとつひとつ丁寧に調査結果をできるだけ早く公表して、信頼を勝ち得ていくことが大切」とした。