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NHK会長 芸能関係者と局員との関係に言及「不適切な事案ない」 中居問題受け

スポニチアネックス 2025年1月22日 14時35分

 NHKの稲葉延雄会長が22日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、タレント中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビ幹部社員が関与したとの報道などを巡り、芸能関係者とテレビ局員の関係に疑惑の目が向けられている中で、NHKの実態について言及した。

 担当者は同局の立場について「人権が侵害されるものはない」と宣言し、「不当な差別やハラスメントを根絶する」としていると説明。稲葉会長は「あまりフジテレビがどうやっていることはよくわからない」と他局の実情は不明と前置きしたうえで「NHKは人権侵害が守られる行動をしていきましょうとやっている」と同局の立場の強調。これまでの内部通報制度でも「報道で報じられているような事案はないということ」「不適切な事案ない」とした。

 通報窓口は外部、内部があるとし、社員だけでなく、スタッフ、退社後1年以内の人もも通報できるとし、電話でもメールでも通報できるという。

 また、アナウンス室の担当者は「我々の今回の件ということに限らず、アナウンス室では年度後半に、3カ月ほどかけまして、全国のアナウンサー対象にハラスメントなど職場に問題が起きていないかということを対象に、多層的に聞き取るヒアリングを実施している。今回のヒアリングが昨年末に終わったところ」としたうえで「最新の聞き取りの情報がある中で、現在のところ、今回のような事案は確認されておりません。引き続き、何かありましたら、対応を続けてまいります」と補足した。

 元アナウンサーである黒崎めぐみ理事は「聞かれているようなことは断じてありませんでした」とキッパリ。「NHKの場合、アナウンサーが一緒に番組作る一員として番組の打ち上げとか行った場合に、番組の出演者と一緒になることはある。その会に参加するかどうかは本人に任せている。上司から来なさいということももちろん、ないですし、口にするのも困惑するようなことは断じてありません」とコメントした。

 今回のトラブルで、一部では女子アナ“上納”飲み会と報じられ、フジテレビ社員の関与も伝えられていたが、港浩一社長は17日の会見で「懇親の場を持つことはある。でも、週刊誌報道にあるような性的接触があるとかそういったことは全くないと私は信じております」と話した。

 会見は2月に予定されていた定例会見を前倒しする形で開催され、在京の一般紙とスポーツ紙、通信社によるラジオ・テレビ記者会のほか、NHKと在京民放キー局の記者がオブザーバーとして参加しただけ。週刊誌やネット媒体は締め出され、出席できた報道陣は19社33人と、問題の大きさと比較して小規模な会見だった。これらの対応を受け、保険、メーカーなど多くのスポンサー企業が同局へのCMを差し替える動きに発展。20日までに少なくとも50社を超える企業がCM差し止めを決断した。

 また、芸能関係者とテレビ局員の関係に疑惑の目が向けられている中、今回の問題を受け、TBSは社内調査を始めたと公表。日本テレビも番組の制作現場などで「会食などにおける不適切な性的接触」がなかったか、外部の専門家を入れて社員らにヒアリングを行うと明らかにした。テレビ朝日は「(報道を受けて実施した)これまでの調査では、ご指摘のような事案はございません」と説明。テレビ東京も「人権方針に沿った調査を検討しています」とした。

 

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