歌手の野口五郎(68)が22日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。96歳の母について語った。
歌手生活55年となる野口。父は74歳で他界したが、母は96歳だと紹介されると、「うちの母親も歌が好きで。戦後ボランティアで歌手をしておりまして」そこで父と出会ったと説明した。
「お袋の方はレコード会社から誘いもあったみたいで」としたものの「親の許しを得ることができなくて、断念したみたいなんですけど」と野口。
「まあそういう思いがあったのか、父親も母親も僕が歌手になるってことに関しては、全然反対はなくて」。それでも「今は母親も痴ほうが進んで、今はちょっと施設の方に入ってたりするんですよ」と打ち明けると、施設で母に優しく語りかける動画なども披露した。
母は歌が「大好きですね」と語り、「時には一緒に歌ったりとか。最近もそうですけど」と目を細めた。
また、歌の最初の先生は母であったと話を振られると、野口は「そう、母親に」とうなずいた。
「母親がパーマ屋さんをやってて、お客さんとかがいない時にお袋を呼んで歌を聞いてくれと言って、“こうした方がいいんじゃないの?”“こうやって歌ってみたら?”とか、最初に教わったのが母親ですね」と野口。「例えばスラ―とか“こういうふうに声をちょっと下げると、悲しく聴こえるよ”とか、そういうふうに教わったですね。ビブラートとか。それも全部母親から教わった」と続けた。
母は地元の盆踊り大会の曲も歌っていたと言い、「お祭りの時も自分の母親が歌ってるんでちょっと恥ずかしいなっていうのはありましたけど」と笑ってみせた。