今季F1のフェラーリに加入した元世界王者ルイス・ハミルトン(40=英国)が22日、チームの本拠があるイタリア・マラネロでテスト走行を開始した。F1公式サイトが伝えた。
メルセデスとの契約が残っていたハミルトンは昨年12月にアビダビで行われた合同テストに参加できなかったため、この日がフェラーリでのデビュー。「44」の車番を付けた23年型マシン「SF-23」に乗り込み、フィオラノのテストコースで周回を重ねた。テスト走行開始後には自身の公式X(旧ツイッター)で、フェラーリのロゴが付いた黄色の今季用ヘルメットも披露した。
ハミルトンは20日にマラネロのフェラーリ本社を訪問。各施設を見学し、スタッフに紹介され、エンジニアたちとのミーティングに取り組んだ。自身のインスタグラムには「生涯忘れられない日がいくつかある。フェラーリのドライバーとしての最初の日である今日は、そんな日の一つだ。自分のキャリアの中では不可能と思われたことを達成する幸運に恵まれてきたが、夢の一つが赤いマシンでレースをすることだった。今日、その夢を実現できてこれ以上ないほどうれしい」とコメントを投稿。さらに、真っ赤なレーシングスーツ姿の写真をアップした。
ハミルトンはマクラーレンとメルセデスでF1歴代最多の通算105勝を挙げ、ミハエル・シューマッハ(ドイツ)に並ぶ7度の総合王者に輝いた。メルセデス最後のシーズンとなった昨季は3季ぶりの優勝など2勝を挙げたものの、総合7位だった。フェラーリの今季マシンは2月19日に発表される予定。