沖縄キャンプ中の神戸は22日、公開練習を行った。前日21日に今季初の対外試合を行ったこともあり、軽めのメニュー。その中で一風変わったトレーニングが注目を集めた。
まずはFW武藤嘉紀だ。最後のランニングでは、ボクシングの練習などで使用する低酸素マスクを着用。「苦しいですよ」と笑いつつも「酸素濃度を薄くして、それに順応させる。厳しい時に肺活量は必要になってくる。日々のトレーニングから負荷をかけていく。本当に自分に鞭を打たないといけないし、現状に満足することなく努力し続けたい」。昨年終盤から新たに導入した新メニュー。90分間、馬力を落とさずにプレーできるのも強みだが、さらなる進化を見据えた。
もう1人がDF酒井高徳だ。下半分の視野が遮られるゴーグルと、小さな穴が空いたゴーグルの2種類を装着して練習後に個人トレ。こちらはドイツでプレーしているときから取り入れているメニューといい、目と脳を刺激することでリフレッシュ効果と「普段、使えるはずなのに使ってない部分が目には沢山ある。そこを引き出す」(酒井)効果があると説明した。
FW大迫勇也も低酸素マスクを使用しているとのこと。ベテラントリオが常に何が必要かを自ら考え、そして実行に移している。