バレーボールSVリーグ男子のサントリーは22日、パリ五輪代表の高橋藍(23)が今年4月に開幕する大阪・関西万博のスペシャルサポーターに就任すると発表した。箕面市内で会見が行われ、本人が出席。万博の魅力を伝えていく大役をスポーツ選手で初めて務めることになり、「とてもうれしい。自分自身、できる限り日本国内、世界に向けても発信できるように頑張りたい」と語った。
世界規模の知名度、発信力を期待されて“大阪の顔”に着任。もちろん、本業での実力も高く評価されており、この日は2025~26年シーズンの契約更新で合意したことも発表された。「イタリアとSVリーグで違いはあるけど、差は感じていない。一人一人のテクニックや精度は日本の方がレベルは高い」。さらに成長できる環境と判断し、来季終了までとなる1年の契約更新を決断した。
年俸は非公表ながら、今季の推定1億円前後から上がったことが判明。昨年の入団会見の際に年俸について「東京では難しいけど、家2つ(買える)」と話した栗原圭介GMは「天皇杯の優勝にも貢献しているので。評価しています」と説明。数千万円規模で上積みされたとみられる。SVリーグの初代王者を狙う今季、そして来季も看板選手として活躍を続ける。
◇高橋 藍(たかはし・らん)2001年(平13)9月2日生まれ、京都市出身の23歳。6歳の時、兄・塁(サントリー)の影響でバレーボールを始める。東山、日体大卒。東山3年時に春高バレーで優勝。日体大在学中の21年にイタリア1部パドバ加入。23年モンツァ移籍。24年からサントリー所属。20年日本代表初選出。21年東京五輪、24年パリ五輪8強。1メートル88、83キロ。アウトサイドヒッター。
○…サントリーはイタリア1部の名門ペルージャとのパートナーシップ契約も発表した。ペルージャのジーノ会長がオンラインで出席し「お互いに大きな意味を持つことをうれしく思う」と笑顔で話した。今年10月7、8日には有明アリーナでエキシビションマッチの開催を予定。ペルージャには日本代表の石川祐希が所属しており、高橋藍との夢の対決が実現しそうだ。契約期間は来年12月31日までの2年間で、情報交換や人材交流も行う。