フランス当局は22日、フェイエノールト(オランダ)のサポーターに対し、29日にリールで行われる欧州CL最終節リール戦への渡航を禁止した。AP通信が報じた。
フランス内務省は「現実的かつ深刻な対立の危険性がある」と理由を説明。フェイエノールトのアウェーゲームはこれまでにも「特定のサポーターや、サポーターを名乗る個人の暴力行為による治安妨害」を引き起こしていると指摘した。
フェイエノールトのリール戦でのアウェー席割り当ては2600席だが、同省は3600人がリールへの遠征を計画しており、うち500人を危険人物と特定。「入場券を持たずに遠征を計画している1000人のうち、無理やり競技場に入ろうとする者が出てくるのではないか」と懸念しているという。
22年5月にマルセイユで行われた欧州カンファレンスリーグ準決勝第2戦では、試合前にマルセイユとフェイエノールトのサポーターが激しく衝突。意識不明となったマルセイユのサポーターが確認された。また、フェイエノールトのフーリガン400人が競技場から離れた港湾周辺に集結し、試合の前後に騒動を起こしていた。