阪神のドラフト1位・伊原(NTT西日本)が、佐藤輝との対戦で腕試しする。春季キャンプ宜野座スタートが決定した左腕。この日は新人合同自主トレで遠投などを行い、キャンプインに備えた。フリー打撃登板や紅白戦などで対戦の機会があれば、新人年から4年連続で2桁本塁打を放っている虎の主軸を質問攻めにする構えだ。
「自分のボールがどう見えているのか。1軍で活躍されている選手から聞くチャンスはなかなかないと思うので。(対外試合前の)今の間にできる一番良い対戦かなと」
大商大2年だった20年11月、当時近大4年で阪神にドラフト1位指名された直後の佐藤輝と対戦。第1打席は左手首への死球だった。「オーラがあって、力入りましたね。内を攻めないと抑えられないと思って。自分の技術不足でした」。あれから4年余り。社会人を経てドラフト1位まで上り詰めた真価を見せつけたい。
宜野座組には智弁学園の2学年先輩・村上もいる。「まずは村上さんとコミュニケーションを取って、そこから広がれば」。頼もしい先輩たちから吸収する。(松本 航亮)