◇大相撲初場所11日目(2025年1月22日 両国国技館)
王鵬は9勝目を挙げ、首位と1差をキープした。阿武剋の猛攻をしのいで左四つから右をねじ込み、体を入れ替えて最後は押し出した。「しっかりと圧力をかけられた。自分の相撲に自信を持って取れている」と堂々と言い切った。
阿武剋が場所前に大嶽部屋へ出稽古に訪れた際は「得意ではなかった。その分、やれることは限られていた」と振り返る。少し立ち遅れながらも1メートル91、180キロの大きな体を生かして逆襲した。初賜杯へ、ますます集中力を研ぎ澄ましていく。