フリーアナウンサーのみのもんた(80)が16日に都内の焼き肉店で牛タンを喉に詰まらせて救急搬送されていたことが22日、分かった。一時意識不明の重体だったという。その後意識を取り戻し関係者は本紙取材に「病院に運ばれたことは事実ですが、処置を受け、入院もしていません。話もできています」と無事であることを明かした。
みのは2020年11月にパーキンソン病を発症したことを明かしており、現在はテレビの仕事からは離れ、家業の水道メーター会社の会長を務めている。パーキンソン病は全身の筋力が低下するため、リハビリに励む日々を送っていた。
みのの知人は「歩くのが少し大変そうだが会社には毎日出社しパーキンソン病以外の病気もなく元気だと言っていた。以前ほどではないが酒も飲んでいるし、外食もしている。病気と年齢のこともあり、のみ込む力も落ちていたのかもしれない」と話した。
【焼き肉は時間を置くと硬くなるので注意】
食物の誤嚥(ごえん)を防ぐために、西武学園医学技術専門学校東京池袋校の中原英臣校長は「食べやすいサイズに切ること、ゆっくりとよくかむこと」とポイントを挙げた。焼き肉での誤嚥を防ぐには「焼いてから時間を置くと硬くなってしまうので、かみやすい軟らかさを意識して食べることが大切」とした。
厚労省の資料によると、「気道閉塞を生じた食物の誤嚥」での死亡者数は年間約3500人で、このうち80歳以上が約2500人。原因となった食品は餅が多く、年間の事故数の約4割が1月に発生。それ以外では、あめ類、こんにゃく入りミニカップゼリー、肉類が事故の頻度が高い。また気道が狭い子供も事故が多く、ブドウやミニトマトなどの球状のもの、ナッツ類などかみ砕くのに力がいるものが危険とされている。