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日本ハム宮内、支配下再復帰へ徳島トレの成果出す!「開幕前に上がりたい」

スポニチアネックス 2025年1月23日 6時2分

 日本ハムの3年目右腕・宮内春輝投手(28)が、2度目の支配下復帰を目指す。おととしのオフに左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大ケガを乗り越え、昨季に支配下選手に復帰したが、今オフに再び育成契約を結んだ。社会人を経てプロ入りを果たした苦労人は、再び1軍の舞台へ戻るため、春季キャンプから猛アピールをしていく。

 予想もしていなかった。昨年に宮崎で行われたフェニックス・リーグに参加していた宮内は、球団幹部から今季の育成契約の打診を受け「本当に“えっ”という感じ。びっくりした。1週間ぐらいは引きずった」と振り返る。でも、下は向かない。再び1軍のマウンドに上がるためだ。

 明星大から日本製紙石巻を経て、二刀流左腕の矢沢らとともに22年ドラフトの6位で入団。最速152キロを誇る横手投げの即戦力として、新人だった23年には15試合に登板してプロ初勝利も挙げた。だが、同年11月の秋季キャンプで左膝を負傷し、手術も経験。だが、今は体に不安は全くなく、2軍本拠の千葉・鎌ケ谷を拠点に自主トレを行い、既に捕手を立たせたブルペン投球も実施している。

 昨年12月は知人のつてで徳島で自主トレを敢行し、四国IL徳島のトレーナーに師事。さまざまな測定を通じて「並進速度と回旋速度が弱かった」と弱点を見つけ、体幹を強化するトレーニングや投球ドリルを実施。除脂肪体重も1キロ増の70キロになり「最終的には並進速度も速くなっていた」と手応えを得た。

 春季キャンプは2軍スタートとなるが、2月4日にはチームとして初実戦となる紅白戦も予定。新庄監督も視察する可能性が高く、自身も登板することが濃厚だ。近日中に本格的なブルペン投球も予定し「まだ状態を上げられそうな感じはある。出力を上げていきたい」と準備を進める。28歳の右腕には、チャンスは少ないかもしれない。それでも「なんとか開幕前に(支配下に)上がりたい。上がります」と宮内。何度だってはい上がってみせる。(田中 健人)

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