◇欧州CL1次リーグ第7節 パリSG4ー2マンチェスターC(2025年1月22日 パリ)
サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は22日、1次リーグ第7節が各地で行われ、パリSG(フランス)がマンチェスター・シティー(イングランド)に4ー2と逆転勝利。“生き残り”をかけた注目の一戦を制し、決勝トーナメント進出へ望みをつなげた。
12ー13シーズンから12季連続でCLの決勝トーナメントに進出、悲願の欧州初制覇を目指すフランスの“絶対王者”パリSGは国内リーグ戦でいまだ無敗(14勝4分け)と圧倒的な成績で首位を独走。しかしCLではアーセナル、Aマドリード、Bミュンヘンに敗れ前節終了時点でまさかの敗退圏である25位に沈む。一方、マンチェスターCも第6節終了時点で22位と低迷。この直接対決に敗れれば1次リーグ敗退危機に追い込まれる“生き残り”をかけた注目の一戦を迎えた。
試合は互角の攻防を繰り広げ前半45分、DFハキミがゴールネットを揺らすもVAR判定によって得点は認められず。直前に左サイドを抜け出したDFメンデスの膝がわずかにDFラインより前に出ていたためオフサイドとなった。
0ー0のまま前半を終えると、後半頭からMFイ・ガンインに代えてFWデンベレを投入。しかし同5分、左サイドを崩され途中出場のFWグリーリッシュに決められ失点。さらに3分後にもFWグリーリッシュのクロスが味方に当たって方向が変わり、詰めていたFWハーランドに押し込まれ2失点。0ー2とリード許す展開となった。
それでも同11分、FWバルコラが上手く入れ替わって左サイドを突破。ゴール前でのラストパスをFWデンベレが左足で流し込み1点を返す。さらに同16分、敵陣でのボール奪取からFWドゥエが放ったシュートがクロスバーを直撃。跳ね返ったボールをFWバルコラが右足で正確に押し込み、瞬く間に2ー2の同点に追いついた。
そして同33分、右サイドのフリーキックから逆転に成功。MFビティーニャが相手DFラインとGKの間に絶妙なクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだMFネベスが豪快なダイビングヘッドでゴールネットを揺らし、本拠サポーターは大盛り上がり。
後半アディショナルタイムにも追加点が決まり、0ー2から鮮やかな逆転勝ち。これで勝ち点10に伸ばし、プレーオフ圏内の22位に浮上。次の最終節に勝利すれば自力で1次リーグ突破を決められる状況となった。
一方、マンチェスターCは勝ち点8から伸ばせず敗退圏内である25位に転落。1次リーグ突破のためには最終節のクラブ・クラブ・ブリュージュ戦での勝利が絶対条件となった。