ロッテからポスティングシステムを使いドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手(23)が22日(日本時間23日)、ドジャースタジアムで入団会見を行い、背番号「11」への思いを言及した。
昨年11月17日のロッテのファン感謝イベント以来となった佐々木。背番号は「11」に決まり、昨年まで2年間背負ったベテラン内野手ロハスから譲り受け、新たな野球人生のスタートを切る。
会見の中で背番号について問われると「実績あるロハス選手に番号を譲っていただいて感謝しています」と語り「(お返しに)ただ何をあげるかは、僕の中でまだ決めきれていないので、チームに入ってから色々相談して決めたいと思っています」とした。
「11」については「学生時代、何度か付けて、僕の中でも思い出のある番号だった」と明かした。
大谷翔平がドジャース入団の際には背番号「17」を譲ってくれた右腕ケリー一家に高級車ポルシェをお礼として贈り、話題を集めた。
23年WBCの侍ジャパンでは背番号「14」を付けたものの、前年11月の強化試合は「11」。また、高校日本代表として出場した19年9月のU18W杯でも背負った番号だった。日本人大リーガーのパイオニアで、ド軍の先輩にあたる野茂英雄氏が主に近鉄時代、さらに日本ハム時代の大谷、パドレス・ダルビッシュも日米で長く背負う“エース番号”でもある。
佐々木は17日(同18日)に、自身のインスタグラムでドジャースとマイナー契約を結んだと投稿。「とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります。入団会見では、ここまで支えて頂いた全ての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニフォームに袖を通したいと思います」とつづっていた。
23歳の佐々木は契約金や年俸などの総額が制限され、マイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象のため、当初は20球団以上の球団が獲得に参戦。その中でドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団まで絞り、最終的にはドジャースを選んだ。
▽大リーグで背番号11をつけた日本選手 95~98年ドジャースで「16」だった野茂英雄が99年ブルワーズ、01年レッドソックス、05年レイズで背負った。他に09、10年ブレーブスの川上憲伸、13、14年カブスの藤川球児、23年アスレチックスの藤浪晋太郎(マリナーズ)。パドレス・ダルビッシュは17年途中に移籍したド軍での同年限りの「21」を除き、日本ハム時代の05年から現在まで「11」。野手では唯一、17年メッツで青木宣親が背負った。