タレントの中居正広（52）が23日、芸能界引退を自身のファンクラブサイトで発表した。これまで携わった関係各所との契約解除等に関する会談がすべて終了したため。中居は「名司会者」としてテレビやラジオで多くの冠番組を持ち、NHKを含む全キー局でMCを務めるなど、芸能界随一の才能で「お茶の間の顔」として愛された。
中居は1987年に旧ジャニーズ事務所に入所。88年に「SMAP」としてデビューした。グループ最年長のリーダーとして、国民的アイドルとなったSMAPを率いた。グループは16年に解散。ソロとなり、20年3月に旧ジャニーズを退所して「のんびりなかい」を設立。女性トラブルが報じられるまで、タレント・俳優・MC業とマルチな才能を発揮した。
特に近年はMCとしての起用が目覚ましかった。中居が初めてMCを務めたのは、94年テレビ朝日系「OH！エルくらぶ」の初司会。その後は96年に開始した「SMAP×SMAP」内の「BISTRO SMAP」で進行役であるオーナーを担当。そして翌97年、大みそか恒例の「第48回NHK紅白歌合戦」で初の司会に抜てきされた。25歳での白組司会は番組最年少記録で、現在も記録を保持。その後6回に渡って同番組の司会を担当した。
フジの大型特別番組「FNS27時間テレビ」の総合司会を3年連続で務め、日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」やTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」、テレビ東京「中居正広のただただ話すダーケ」など人気番組を数多く担当。NHKを含む全キー局で司会を務めるなど、その手腕が評価された。