タレントの中居正広(52)が23日、芸能界を引退することを発表した。
中居を巡っては昨年12月末に女性との間に起きたトラブルを高額な示談金で解決していたことが発覚。騒動となり、各局がレギュラー番組の終了や休止を発表。22日にフジテレビの「だれかtoなかい」(日曜後9・00)の終了が発表されたことで、騒動前に6本あったテレビとラジオのレギュラー番組が消滅した。
スポニチ本紙の取材では、トラブルは23年6月、中居と女性が2人で食事した後に発生した。女性はそこで「性被害に遭った」と主張する内容を勤務先に報告。その後、中居は代理人を立てて話し合い、慰謝料を含めた8000万円の示談金を支払って解決している。当時女性は中居の仕事先である会社に勤務していた。
中居は9日にトラブルについて初めてコメントを発表し、トラブルを事実と認めて謝罪。「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と報告していた。
SMAPのリーダーとして28年間、グループをけん引した中居。歌には苦手意識を持っていたが、ダンスの実力は広く知られた。
得意ジャンルはロックダンスで「Can't Stop!!―LOVING―」(91年発売)などを手がけた振付師のボビー吉野氏がインタビューで「真面目でどんどん上達していった。好きで一生懸命覚えるからいろいろできるタイプ」と絶賛。世界で高い評価を受けている三浦大知からも「日本でのロックダンスを一般的にしたのは、本当に中居さんだと思う」と称賛を受けた。
マイケル・ジャクソンを尊敬。「和製マイケル・ジャクソン」とも呼ばれたパフォーマンスで魅了していた。
SMAP解散後の23年のバラエティー番組では「(今は)ワンステップも踏んでない」と明かしながらも、「100以上は覚えてます」と100以上の楽曲の振付を覚えていることを明かしていた。