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木村拓哉 山田洋次監督新作に出演 タクシードライバー役に「一つ一つ丁寧に積み重ねていけたら」

スポニチアネックス 2025年1月23日 13時3分

 俳優の木村拓哉(52)が松竹創業130周年を記念して制作される山田洋次監督(93)の映画「TOKYOタクシー」(11月21日公開)に出演する。松竹が23日、都内で行った2025―26年ラインアップ発表会で発表した。

 山田監督、主演を務める女優の倍賞千恵子(83)とともに登壇。「130周年というタイミングで参加させていただくこと非常に名誉なことだと思います。撮影を控える今このタイミングで皆登壇することで非常に気が引き締まっております」とあいさつした。

 山田監督とは2006年公開の映画「武士の一分」以来のタッグ。「そんなに時間が経っているんだと驚く部分がある一方、もう一度山田組の現場に参加させていただくのは何の迷いもなかった」と断言。「緊張感はあるんですけど、登場人物たちの心の流れや抑揚を丁寧に導いてくれる監督なので、また(山田組で)時間が過ごせるんだなと楽しみでしょうがない」と2月のクランクインに期待を寄せた。

 山田監督は「木村くんの今までにない魅力を何とかしてこの映画で盗みとりたい」と力説。木村は昨年末公開の「グランメゾン・パリ」に合わせて、バラエティー番組に出演し、一般の人たちと交流。その模様を山田監督が視聴していたといい、木村はカメラテストなどの時に「素晴らしかったよ。ああいう木村くんが良いんだよなと言って下さった」と声を掛けられたという。

 今作で演じるのはタクシードライバー。「立派な役をいただいたので、監督が魅力的とおっしゃって下さった自分の部分を投影できたら良いなと思う」と意気込み。「今回の作品において、演じる役がいろいろ抱える思いや、(倍賞演じる)すみれさんと出会って新たに気づける部分を、素敵な共演者の方たちと一つ一つ丁寧に積み重ねていけたらと思います」と語った。

 昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市「東京」を舞台に人生の喜びをうたい上げる感動の物語。タクシー運転手の宇佐美浩二は、ある日、85歳の高野すみれを東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、いくつか寄り道を依頼する。次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った2人の心が、そして人生が大きく動いていくことになる。撮影は来月~4月に東京近郊で行われる。

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