TBSの情報番組「ひるおび」(月~金曜前10・25)が23日放送され、ニュース速報として女性トラブル騒動の渦中にあるタレントの中居正広(52)が同日、芸能界引退を自身のファンクラブサイトで発表したことを伝えた。
午後零時9分、皆川玲奈アナウンサーが「ここでニュース速報が入りました。速報です」とし、「タレントの中居正広さん、芸能界引退を表明したということです」と伝え、MCの恵俊彰が「今入ってきた情報」と説明した。
出演していたレイ法律事務所の河西邦剛弁護士は「中居さんは、従前、芸能活動を続けらるようになれましたよというふうに1月9日におっしゃっていたわけですね。ここについては芸能活動継続の意思も見られるというところでした。なぜ中居さんの方が発信を控えていたかという時に、女性側との間で示談があって、そこに守秘義務条項があるから話せませんっていうふうにおっしゃっていたわけですよね。でも例えば女性側と守秘義務条項を調整していけば発信できるようになっていく可能性もあるわけですよね、今後は。そこについて何も言わずに引退というような選択をとったんだなと本質的には見えましたね」と自身の見解を述べた。
中居は23日、自身のファンクラブサイトで芸能界引退を発表。これまで携わった関係各所との契約解除等に関する会談がすべて終了したためとし、「今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意をもって対応して参ります」とした。
中居を巡っては昨年12月末に女性との間に起きたトラブルを高額な示談金で解決していたことが発覚。騒動となり、各局がレギュラー番組の終了や休止を発表。22日にフジテレビの「だれかtoなかい」(日曜後9・00)の終了が発表されたことで、騒動前に6本あったテレビとラジオのレギュラー番組が消滅した。
中居は「全責任は私個人にあります」とし、「これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません。そして、改めて、相手さまに対しても心より謝罪申し上げます」と謝罪。「関係者各位の皆さま、ご迷惑をおかけしました。重ねて、お詫び申し上げます。大変、大変申し訳ございません」と記した。
スポニチ本紙の取材では、トラブルは23年6月、中居と女性が2人で食事した後に発生した。女性はそこで「性被害に遭った」と主張する内容を勤務先に報告。その後、中居は代理人を立てて話し合い、慰謝料を含めた8000万円の示談金を支払って解決している。当時女性は中居の仕事先である会社に勤務していた。
中居は9日にトラブルについて初めてコメントを発表し、トラブルを事実と認めて謝罪。「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と報告していた。