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世界的指揮者の秋山和慶氏が引退発表 今年元日に転倒し重度の頚髄損傷「今後の指揮活動は困難」家族が表明

スポニチアネックス 2025年1月23日 15時33分

 東京交響楽団やバンクーバー交響楽団などで60年にわたって指揮を執ってきた世界的指揮者の秋山和慶氏(84)が指揮活動を引退することを23日、所属事務所の公式サイトで家族が表明した。今年元日に自宅で転倒し、重度の頚髄損傷を負ったため「その結果、手足に後遺症が残っており、現在も入院中のため、今後の指揮活動は困難と判断し、引退を決意いたしました」と明かした。「この重い決断は、意識がはっきりしている本人と家族によって十分に話し合われた結果決めたことです」とし、60年に及ぶサポートに感謝した。

 中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者、岡山フィルハーモニック管弦楽団ミュージックアドバイザー、広島交響楽団終身名誉指揮者、九州交響楽団桂冠指揮者などを歴任してきた。

 「指揮者秋山和慶に関する重要なお知らせ」と題した発表は以下の通り。

 本日、60年にわたり日本および世界各地のオーケストラでその芸術性を存分に発揮し、広く愛されてきた指揮者秋山和慶の引退を、本人に代わりご家族が下記の通り表明いたします。

 秋山和慶は、元日に自宅で転倒し、C3ーC4頸椎間に重度の頚髄損傷を負いました。その結果、手足に後遺症が残っており現在も入院中のため、今後の指揮活動は困難と判断し引退を決意いたしました。

 この重い決断は、意識がはっきりしている本人と家族によって十分に話し合われた結果決めたことです。皆様には大きな失望を与える事となります事を心からお詫び申し上げますとともに、これまで60年間にわたり秋山和慶を支えてきてくださったすべての皆様に心より御礼申し上げます。

 秋山和慶は、これから厳しいリハビリとの戦いになりますが、引き続き温かいご支援を頂戴できます事を願っております。

 秋山圭子、昌慶、真喜子、知慶

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