柔道グランドスラム(GS)パリ大会(2月1日開幕)に臨む男子日本代表の鈴木桂治監督(44)と女子日本代表の塚田真希監督(43)が23日、オンライン取材に応じた。
国際柔道連盟(IJF)が昨年12月に発表した新ルールが適用される初めての大会。「有効」が8年ぶりに復活し、袖口をつかむことが一部認められるなど組み手の細かいルールも変更された。
鈴木監督は「新ルール一発目。たくさんの柔道家が注目している」とした上で、日本と外国の指導者の間でまだ認識の違いがあることについても言及。「実戦を見ないと答えは出せない。M―1グランプリのトップバッターのように、ここがベースになりますよという感じ」と、まだ手探り状態にあることを示唆した。
また「外国人選手にとっては組みやすい、技を出しやすい状況になってくる」と日本勢が不利になる状況も想定。「特に最重量級は(外国人選手との)体の大きさの差もあるので、少し戦い方を考えていかないと厳しさが増していくのではないか。このルールの中での戦い方をもっと検討していく余地がある」とした上で「日本人選手は返し技の技術もしっかり持っている。返し技、後の先みたいな攻め方も少しずつ入ってくるのかな」と逆に有利になるポイントも挙げた。