元NHKの記者でジャーナリストの立岩陽一郎氏が23日、MBSテレビ「よんチャンTV」（月～金曜後3・40）に出演し、タレントの中居正広が女性とのトラブルに端を発し芸能界引退を表明したことについて「原因のひとつはフジテレビにある」と厳しく批判した。
立岩氏は「中居さんと女性のことはプライバシーの問題」としつつも、「ある程度明確な情報開示をしていれば、ひょっとしたらこうはならなかったかもしれない。これで芸能界のひとつの大きな才能を失うことになった」と、フジテレビの対応で問題が大きくなってしまったことを指摘した。
さらに、フジだけではなく「一般視聴者から見ると、テレビ局はみんなこうだと思われる。それだけすごい大きな問題」と嘆いた。そのうえで「自社の社員の関与はない、ではなくて、なぜないと言い切れるのか。そこまでを明確にしないとダメです」と厳しく注文をつけた。一方、中居については「第三者委員会に応じる覚悟でしょう。それを見たいと思います」と話した。
また、75社以上のスポンサー企業がフジテレビに出稿しているCMを差し替えている現状について「深刻ですね。私もフジで番組やってるから、みんな経営陣に怒っていますよ」と、社員の現状も伝えた。「こんな状況はなかなかない。とにかく社長がああいう会見ではなくて、明確な形で答えられるような会見を設定する。メディアですから、やることはわかっているはず」とフジの自浄力を期待した。