柔道グランドスラム（GS）パリ大会（2月1～2日）に出場する男子日本代表の鈴木桂治監督（44）と女子日本代表の塚田真希監督（43）が23日、オンライン取材に応じた。
パリ五輪が終わり、2028年のロサンゼルス五輪へ向かう年の始まり。鈴木監督は「代表選考の戦場に乗る第一歩。これから五輪を目指す選手は存在感をしっかりアピールしてほしい」と期待を込めた。今大会に出場する日本選手団は男女計20人全員が五輪未経験。「今だからこそできること」と、3年後を見据えた若手主体の代表派遣の狙いを説明した。
男子90キロ級の田嶋剛希（27＝パーク24）は昨年5月の世界選手権を制したが、12月のGS東京大会では準決勝でパリ五輪銀メダリストの村尾三四郎に敗れている。鈴木監督は「五輪への気持ちと、勝ち続けることの大切さを実感していると思う」と胸中を察した。田嶋は「自分の良さである技の出し方で考えていることがある」と含みを持たせ「GS初優勝を目指して頑張る」と意気込んだ。
昨年12月のGS東京大会を制した女子48キロ級の古賀若菜（23＝JR東日本）は「自分をしっかりアピールしたい。もちろん優勝目指して頑張りたい」と抱負を述べた。「最後日本人対決で勝って優勝できるように頑張りたい」。近藤美月（東海大2年）との日本人対決を制して優勝したGS東京大会の再現を誓った。
GSパリ大会に出場する日本選手団は以下の20人。
▽男子
60キロ級 関本賢太（明大4年）
66キロ級 藤阪泰恒（28＝パーク24）
73キロ級 内村秀資（24＝自衛隊体育学校）
81キロ級 北條嘉人（23＝パーク24）
90キロ級 田嶋剛希（27＝パーク24）
100キロ級 グリーン・カラニ海斗（22＝パーク24）、熊坂光貴（24＝センコー）
100キロ超級 中村雄太（東海大4年）
▽女子
48キロ級 古賀若菜（23＝JR東日本）、近藤美月（東海大2年）
52キロ級 大森生純（24＝JR東日本）、藤城心（23＝三井住友海上火災保険）
57キロ級 足達実佳（24＝大阪府警察）、渕田萌生（24＝自衛隊体育学校）
63キロ級 嘉重春樺（24＝ブイ・テクノロジー）、壇野芽紅（23＝コマツ）
70キロ級 本田万結（東海大2年）、寺田宇多菜（25＝JR東日本）
78キロ級 池田紅（東海大4年）
78キロ超級 新井万央（日体大3年）