社会学者の古市憲寿氏（40）が23日、日本テレビのニュース番組「news every.」（月～金曜後3・50）し出演。この日行われたフジ・メディア・ホールディングス（HD）の金光修社長の会見について語った。
会見を見た古市氏は感想を聞かれ「もうぐちゃぐちゃですよね。金光さん、悪い方ではないと思うんですけど、準備をしっかりして会見に臨んだとは思えない」とし、また、準備や、ともに臨む人員の準備もせずに会見したと見られる状況に「もうちょっと準備と、企業のあり方を考えるってことができないのかなと思っちゃいますね」と首をひねった。
また、17日にクローズドで行われた港浩一社長らの会見についても「クローズドでやったら、当然批判されるってわかる訳じゃないですか。それも含めて、コーポレートガバナンスが基本的にできていない企業なんだなと、あらためて確認されたと思います」と手厳しかった。
さらに今後、信頼回復に向けては「金光さんが“今できることはすべてやらなくてはならない”という主旨のことを言っていて、本当にその通りだと思うんですよ。経営陣を刷新しなくてはならない。経営陣を一掃するくらいではないと、世間からの信頼回復、スポンサーからの信頼回復、視聴者からの信頼回復はなかなか望めないと思うんです。それくらいの覚悟をもってやるのかどうかがポイント」と断言した。
フジテレビは23日、タレント中居正広の女性トラブルに同局の編成幹部が関与したと報じられている問題で、独立性が担保される第三者委員会を設けることを決めた。同局を傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス（HD）と同局は同日、臨時取締役会を開催し、決議した。27日に会見することも発表。駆け付けた報道陣にホールディングスの金光修社長が東京・台場の同局で緊急会見した。