レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で、昨夏のパリ五輪で金メダルを獲得した日下尚(三恵海運)が23日、東京都内で行われた地元・高松市主催のイベントに出席。五輪前の昨年6月にも同イベントに出席し、金メダル獲得を宣言しており、抽選で選ばれた約150人の来場者に凱旋を報告した。
金メダルを首からさげ、トークショーに臨んだ日下は「スーパースターになって帰ってくると言ったが、レスリングで(日本勢が)金メダルを8個獲って、埋もれちゃいましたね」と苦笑い。
決勝が行われた6日間は、全日程で最低1人は金メダルを獲得したとあって、「表彰台で君が代を聴くのがアスリートの憧れだったけど、毎日流れたので、サブスクに入った気分だった」と振り返った。
五輪後は個人戦には出場していないものの、昨秋には団体戦で争われるドイツリーグに参加。今年は6月の全日本選抜選手権で本格的な復帰が見込まれる。すでに28年ロサンゼルス五輪で2連覇を目指すことは明かしており、今後に向けては「霊長類最強の吉田沙保里さんより上を目指していて、生物最強を目指している。(生物最強と言われる)ゴリラは胃でプロテインを作れるが、まだそこまでいっていない。まずは自分の体でプロテインを作れる体になりたい」と最後まで笑いを欠かさず抱負を語った。