◇大相撲初場所12日目(2025年1月23日 東京・両国国技館)
平幕・尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)を突き落としで破り、9勝目を挙げた。
3敗を守り、史上初の三役未経験で2度目の賜杯も視野に入った。左上手を取って右四つで寄り立てるも、土俵際で琴桜に反撃を許した。それでも「最後まで諦めなかったことが結果的に良かった」と右手一本で突き落とした。
11日目に関脇・大栄翔(31=追手風部屋)に敗れ、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)からは「強くなりたくないのか」とハッパをかけられたようで、「悔しかった。今日は自分の相撲を取ろうと思った」と発奮。白星という結果で示した。
平幕・金峰山(27=木瀬部屋)が大関・豊昇龍(25=立浪部屋)に敗れ2敗目を喫した。尊富士は「全く意識していない」と話した。残り3番、負けられない戦いが続く。「土俵に立つ者しか恐怖心に打ち勝つことはできない」と力を込めた。