女子シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(26=ベラルーシ出身)と世界ランク14位のマディソン・キーズ(29=米国)が25日の決勝へ進んだ。過去の対戦成績はサバレンカの4勝1敗。全豪では初対戦となる。
サバレンカは準決勝で世界12位のパウラ・バドサ(27=スペイン)に6-4、6-2でストレート勝ち。全豪オープンでは1997~99年のマルチナ・ヒンギス(スイス)以来、女子史上6人目の3連覇へ王手をかけた。第1セットは0-2とリードされたが、2つのブレークなど4ゲームを連取してこのセットを奪取。第2セットはパワフルなショットがさえ、第2ゲームから5ゲームを連取して快勝した。
バドサとは親友同士で、インタビューでは「コートで何が起きても友達でいるつもり。彼女がまだ友達でいてくれるといいんだけど…。あと一日ぐらいは私のことを嫌うだろうけど、それでもいい」とコメント。自身が勝った代わりに「一緒にショッピングへ行って、欲しいものは全部私が払う」と提案したが、「彼女は凄い買い物をするかもしれないから、カードに限度額を設けるつもり」と予防線を張った。会見でインタビューの件を聞かされたバドサは「本当に高くつくわよ。彼女の賞金は(決勝進出で)2倍になったから問題ないでしょ」と笑った。
キーズは5-7、6-1、7-6のフルセットの末、第2シードで同2位のイガ・シフィオンテク(23=ポーランド)を破った。ブレーク合戦となった第1セットは、5-5から2ゲームを連取されて失った。しかし、第2セットはセカンドサーブを狙って最初の5ゲームを立て続けに取り、1-1のセットオールとした。
第3セットは互いにサービスゲームを死守する展開が続き、第11ゲームをシフィオンテクがブレークすれば、第12ゲームではキーズが相手のマッチポイントをしのいでブレークバック。決着は10ポイントタイブレークに持ち込まれ、10-8で死闘を制したキーズが全豪では初、四大大会では17年全米以来2度目の決勝進出を決めた。