フジテレビは23日夕、引退を発表したタレントの中居正広(52)と女性とのトラブルを巡り、同局社員が関与したと報じられている問題で、東京・台場の本社で全社員に向けた社員説明会を行った。怒号が飛び交い、涙を流しながら質問をする社員も。異例の説明会は午後10時を超え、4時間30分で終了した。
会社側は、嘉納修治会長と港浩一社長らが出席。社員は当初用意した400席では足りず、500席に増やしたものの、こちらもすべて埋まり、立ち見も出る状況となった。
同局関係者によると、スポンサーへの信頼回復、会社建て直しのロードマップ、第三者委員会、社内調査についてなどの質問が出た。時には「日枝久相談役を含めて経営陣は責任を取るべきだ!」というような幹部への辞任を求める声、「信頼の回復はできるのか?」「27日にちゃんと会見できるのか」などの怒号が飛び交う中で、CMを差し替える企業が止まらず、番組への影響も出ている状況を憂えて泣きながら質問する社員もいたという。
港社長が17日に行った緊急会見について「失敗だった」と発言すると、会場からは一斉にため息が漏れた。事前に募集した質問は200を超えていた。
午後5時30分から始まった説明会は午後10時すぎに終わった。