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広島・新井監督 “忖度”なしの競争キャンプを強調「結果を出してほしい」 若手、中堅、ベテランも横一線

スポニチアネックス 2025年1月24日 5時3分

 広島は23日、広島市南区のマツダスタジアムでスタッフ会議を開き、2月1日から始まる春季キャンプの1、2軍メンバー振り分けを決定した。新人ではドラフト2位・佐藤柳之介投手(22=富士大)、同3位・岡本駿投手(22=甲南大)、同4位・渡辺悠斗内野手(22=富士大)の3選手が1軍切符をつかんだ。新井貴浩監督(47)は、「がっつり競争してもらう」と“忖度(そんたく)”なしの競争キャンプを強調。例年よりも練習量を増やし、チームの底上げを図る。

 新井監督は競争を促した。若手、中堅、ベテランも横一線。一切の忖度はなし。「まだ何も決まっていない」。改めてレギュラー白紙を強調した上で、チーム内の争いに期待を寄せた。

 「がっつり競争してもらう。中堅、ベテランもそうだけど、結果を出してほしいし、(結果を)見せてほしい。内容もそうだけど、(春季キャンプは)しっかり競争してもらうというところかな」

 メンバーの振り分けでは佐藤啓、仲田、清水らが初の1軍スタートとなった。一方、松山、会沢、田中ら実績組のベテランは2軍スタート。例年、ベテランはコンディション面を含めた調整を優先して、2軍からスタートし、2月中旬以降の実戦に合わせて1軍に合流するというケースが目立つが、今年は違う。指揮官は言う。

 「開幕投手も決まってないし、開幕スタメンも決まってない。動きを見ながらになってくると思う。ファームスタートになっている中堅とか、そういう選手も、いつ(1軍に)合流とかはもう一切ない。競争してもらう」

 昨季は一時優勝争いをしながらも最終的にはリーグ4位に低迷。昨年10月5日のシーズン最終戦で指揮官は巻き返しへ向けた変化を掲げていたが、今春はキャンプから厳しい目を向け、チームの底上げを図る狙いだ。

 「2月1日から万全に動ける状態にして来てもらいたい。昨年の春のキャンプよりも量を増やそうと思う。若い選手が多いので、量もこなしていかないと。成長していくためには、しっかり練習しないといけないので」

 1軍メンバーは昨春の26歳を下回る平均年齢25・6歳の若手中心で構成された。「育成のカープ」を象徴するように、今春は例年よりも練習量を増やし、若手のレベルアップを促す。厳しい1カ月のキャンプを経て、新井カープにどんな変化が見られるのか。今から期待が膨らむ。(長谷川 凡記)

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