アキの友情ピッチに応える。阪神の原口が23日、大阪府内のグラウンドで11日から行ってきた単独自主トレを打ち上げた。最終日のこの日も3回に分けてのフリー打撃締め。FA残留で迎えた16年目の今季も自慢の強打でアピールする。
「いい仕上がりでキャンプインを迎えられる。途中、アキ(秋山氏)が来てくれて、最高の練習ができたのも大きかった」
09年の同期入団で昨年限りで現役を引退した秋山拓巳氏(現ベースボール・アンバサダー)が14日に駆けつけて、打撃投手を買って出てくれた。3度の2桁勝利で通算49勝。ユニホームを脱いでまだ日は浅く、キレのあるボールを投げ込んでくれたという。
「ちゃんと肩をつくってから来てくれたみたいで、80球以上は投げてくれた。現役さながらでコントロールの良さも相変わらず。捕手もつけて、途中からは対戦モードというか、球種も教えてくれないままカーブ、カット、フォークも交えて真剣勝負でした」。まさに、ぜいたくな“シート打撃”に感謝した。
今春キャンプは昨年に続き具志川組スタートとなったが、2月8、9日に予定されている宜野座組との合同紅白戦にまずは照準を合わせる。「やることは変わらないので、いい準備をしたい」。エールを送ってくれた秋山氏の期待に応えようと、沖縄に乗り込む。