Infoseek 楽天

阪神・才木 “夏男”になる「(ピーク)を7、8月くらいに持ってこられるかは、凄い大事」

スポニチアネックス 2025年1月24日 5時18分

 阪神・才木浩人投手(26)が23日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で自主トレを公開した。今季は7、8月にピークを持っていく“夏男”となり、既に目標に掲げる投手の主要4タイトルを含む「8冠」に挑むことを宣言。8月に防御率が悪化した昨年の反省を生かし、トレーニングや睡眠法などをブラッシュアップする予定。完全無欠のエースへ突っ走るつもりだ。

 鳴尾浜の寒風を吹き飛ばす熱っぽい言葉で、才木は早くも「今夏」を見据えた。

 「ピークはやっぱり夏場。7、8月くらいに持ってこられるかは、凄い大事」

 昨季、開幕から先発ローテーションの一員としてシーズンを初完走しキャリアハイの1年を過ごした中で、唯一苦い思いをしたのが8月だった。月間4試合で白星こそ2勝も、防御率は6、7月の0点台から4・13に悪化。「(昨シーズン)後半、結構失点も多かったし防御率も上がっちゃった」とさらなる飛躍へ向けて明確な課題として捉えている。

 向上心の塊は、言うまでもなく対策も着々。昨夏からの変更点については「トレーニングもありますし、日々の過ごし方というところでも変えたいなと思うところはある」と明かした。疲労がたまりやすい夏場。身体的なものだけでなく普段から体の動きをつかさどる脳や神経を意識して行動する右腕は、これまでも脳疲労を軽減させる「匂い」に着目して入浴剤にこだわるなど工夫してきた。

 今夏も「食事、睡眠、入浴とか、リカバリー。普段からしっかり体に酸素を取り入れるとかが凄い大事」と呼吸法なども改善するつもり。昨季、13勝をマークした男はチームを背負う者としての自覚も十分で「チーム状況的にも夏場で先発が頑張れるかどうか。しっかり(ピークを)もっていけたら」と真夏の無双を目指す。

 今オフはより力をボールに伝えられる「爪先着地」に投球フォームを変更。昨季、148キロだった平均球速の150キロ到達を目指しており直球のグレードアップは「夏男」の大きな武器にもなる。

 「今年はそういうの(夏場の失速)がないようにできたら良い成績は残せる」

 投手の主要タイトル4つに加えMVP、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞の8冠を目標とする背番号35が“小休止”なしで1年を駆ける。(遠藤 礼)

この記事の関連ニュース