日本高野連は23日、大阪市内で理事会を開き、投手の障害予防を目的とした「1週間500球以内」の球数制限を高校野球特別規則として正式導入することを決定した。
20~24年の試行期間を終え、整形外科医らで構成する「検証ワーキンググループ」が痛みの発症確率が導入前の0・91倍だったことなどを報告。高野連主催の公式戦、明治神宮大会、国民スポーツ大会が対象で、罰則規定はない。06年夏の甲子園で6日間で689球を投じた早実(東京)の斎藤佑樹氏(元日本ハム)は「投球数の制限だけでは故障を完全に防止することはできない」などとコメントを発表し、さらなる取り組みに期待した。
また、サングラス使用の「主催者や審判委員の許可制」から「申し出制」など、アンダーシャツ、保護具の使用についての一部変更も発表された。