元テレビ朝日社員の玉川徹氏(61)が24日、テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。引退を発表したタレントの中居正広氏(52)と女性とのトラブルを巡り、フジテレビ社員が関与したと報じられている問題について言及した。
玉川氏はフジテレビの企業風土について「僕がいろいろ聞いている限りにおいては風通しは悪いです。局長以上と局長より下の風通しはないに等しい状況と僕は聞いています」と指摘した。
23日に行われた社員向けの説明会で社員の不満が爆発したことについても言及。「もともと持っていた危機感が爆発したと受け止めています。今回は企業のガバナンスの問題が大きくなってきました。もともとは中居さんのトラブルが問題だったんですけど、今はフジテレビの企業ガバナンスの問題になってきている。企業ガバナンスの本質がついに見えてきたかなと思います。それが何かというと日枝(久・フジ・メディアHD相談役)さんの存在です」と解説した。
「その表れが労働組合の意見書なんですね」と指摘。「意見書を見ると、その筆頭に日枝久取締役相談役の出席を求めている。会長でも社長でもないんです。相談役なんです。しかし、この名前が筆頭にきて27日の会見に出るべきだと労働組合が言っている。ここに社員たちが持っている危機感が現れているんだろうなと思います」と話した。
さらに「何で日枝体制と言われるのか。局長以上の人事権を日枝さんが持っていると聞いています。制度上はそんなものはないんですよ。だけど、今までの日枝さんの長い経営陣の立場からイエスマンをずっと周りに置いてきた。取締役の中で反乱を起こすような人がいても、他の人で鎮圧されてしまうわけですよね。ほぼ独裁のような体制になっているということ。なぜ取締役会で知恵を集めるかっていったら多くの知恵が、集まった方が会社の経営を良くできるでしょっていうことで取締役会があるわけですよね。だけど、そういうものが機能しているのかという疑問を多くの社員が持っている」と体制に疑問を投げかけた。また「フジテレビはこれだけ大きな会社になりましたから。取締役以外のもっと下の局長以下のところでやっていくとか、外部から経営者を入れるとか、そういうことを社員たちは求めているんじゃないですかね」と付け加えた。
社員向けの説明会の内容についても「一番絶望したところはどこかを聞いたら、日枝さんが人事権を持っているということに対して社員が“それでいいんですか?”と聞いた。“そんなことはない”って社長、会長が言ったっていうんですよね。それを聞いて絶望したと。ここが本質なんだと思います」と話した。