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26年春朝ドラは“異例”Wヒロイン!見上愛主演「風、薫る」 もう一人は「オーディション」募集開始発表

スポニチアネックス 2025年1月24日 11時25分

 NHKは24日、2026年度前期の連続テレビ小説(第114作)の制作発表・主演会見を行い、生きづらさを抱えた2人の女性が看護の世界に飛び込むオリジナルドラマを放送すると発表した。タイトルは「風、薫る」で、ヒロインは同局大河ドラマ「光る君へ」で存在感を発揮した女優・見上愛(24)が務める。同作は「Wヒロイン」で展開する物語となり、もう一人のヒロインは、きょう24日から募集を開始する「オーディション」で選出すると発表した。

 物語の舞台は、文明開化が急速に進む明治時代。まだ女性の職業が確立されていない時代に、看護の世界に飛び込んだ2人の女性を巡る物語。実在した大関和(おおぜき・ちか)さんと鈴木雅(すずき・まさ)さんという2人の人物をモチーフとするが、激動の時代を生きた2人のナースとその仲間たちを波乱万丈の物語として大胆に再構成する。脚本は、TBS系「あなたのことはそれほど」(17年)「初めて恋をした日に読む話」(19年)などを手掛けた吉澤智子氏が務める。制作統括は大河ドラマ「光る君へ」の制作統括を務めた松園武大氏。

 ヒロインは、「光る君へ」藤原彰子役で脚光を浴びた見上を初抜てき。見上が朝ドラに出演するのは初めてで、会見で涙ながらに「朝ドラのオーディションには毎回挑戦していました」と告白。「皆さんの朝が素敵になって1日が素敵になるきっかけになるようなドラマに出させていただくことがものすごく光栄です」と感謝を伝えた。

 物語は「2人の女性」が柱となり、見上のほか「もう一人のヒロインがいる」と松園氏。「ダブル主演」と明言し、「もう1人の主人公はオーディションで選びます」と発表した。オーディションはきょう24日から募集を開始し、2月中旬に締め切る。対象は18歳から29歳の女性で、オーディションは4月まで行う。

 W主演の意図について、松園氏は「1人はキャスティングで、1人はオーディション」と説明。見上が演じるのは、栃木・那須の山すその村で生まれた一ノ瀬りん。松園氏は「一ノ瀬りんの素直さやまっすぐさ、彼女の生命力を考えた時にぜひ見上さんに演じていただきたいと思ってオファーしました」と説明し、「このドラマの肝は2人のバディー。2人の主人公が最大の魅力だと思っていますので、多くの方々の才能に出会わせていただいて、その中で選ぶのがいいと思いました」と、オーディションの意図を語った。

 朝ドラの「Wヒロイン」は、96年後期の連続テレビ小説「ふたりっ子」、08年後期「だんだん」が双子の物語で描かれ、母娘のダブルヒロインのストーリーとして「青春家族」「京、ふたり」「おんなは度胸」があった。いずれも家族2人の姿を描いたもの。21年後期の「カムカムエヴリバディ」も朝ドラ史上初のヒロイン3人で展開したが、3代に渡るファミリーストーリー。家族ではない2人をヒロインとした作品は異色となる。松園氏は、朝ドラのWヒロインについては「『だんだん』以来」17年ぶりと説明した。

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