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見上愛主演「風、薫る」異色作に NHK「バディドラマ」と記す 関係者驚き「ヒロイン成長描く朝ドラが」

スポニチアネックス 2025年1月24日 12時59分

 NHKは24日、2026年度前期の連続テレビ小説の主演を女優見上愛(24)が務めると発表した。タイトルは「風、薫る」で、脚本は吉沢智子氏が担当する。ダブルヒロインとなり、NHKは「もう1人の主人公はオーディションで選ぶ」としている。朝ドラのダブルヒロインは「だんだん」以来17年ぶり。

 明治期が舞台で、生きづらさを抱えた2人の女性が看護の世界に飛び込むオリジナルドラマ。

 今作で注目すべきは、NHKが「バディドラマです」と銘打っていること。ドラマ関係者は「バディドラマとしては主に刑事もので、2人のコンビが活躍する人気作は多数あるが、朝ドラで、しかもNHKが資料に記したことに驚いた」と話した。

 民放関係者は「朝ドラは通常、ヒロインの成長を描くため、ファミリーの物語となる。これまでも恋人や友人とともに前へ進んでいく姿が描かれ、ある種“バディ要素”のあった作品はあったが、あくまで友人や恋人はヒロインを支える重要な役どころだった。今作は家族ではない2人がヒロイン。キャラクターや背景の異なる2人の生き方が描かれることになる。そして、バディドラマと銘打ったからには、手を取り合い、軽やかに前に進むストーリーが期待できる。これまでとはひと味違った朝ドラになりそうだ」と話している。

 朝ドラの「ダブルヒロイン」は、96年後期の連続テレビ小説「ふたりっ子」、08年後期「だんだん」が双子の物語で描かれ、母娘(義母と娘)のダブルヒロインのストーリーとして「青春家族」「京、ふたり」「おんなは度胸」があった。いずれも家族2人の姿を描いたもの。21年後期の「カムカムエヴリバディ」も朝ドラ史上初のヒロイン3人で展開したが、3代に渡るファミリーストーリーだった。

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