第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が24日、大阪市内で開かれた。東北地区は聖光学院(福島)、青森山田(青森)、花巻東(岩手)が選出された。3校目で選出された花巻東(岩手)は、3年ぶり5度目の選抜出場となる。
花巻東の選出理由について、「総合力を評価。守備も含めて花巻東を推す声が多く選出した」と説明があった。
昨夏の甲子園を経験した古城大翔(1年)は、冬の期間は徹底したウエートトレーニングとスイング改造に取り組んできた。「とにかくバットを強く振ること。フォームの改善だったり、内側からバットを出すことを意識してやってきました」と振り返る。
胸に刻む言葉がある。同校OBでスタンフォード大に進学した佐々木麟太郎からは、アドバイスをもらった。「“打席に入ったら考え過ぎないように”と。心構えを教えてもらって、それからはチャンスでも平常心で立てるようになりました」と感謝する。
巨人・古城茂幸内野守備走塁コーチを父に持つ、右の大砲。昨夏は4番に座り甲子園デビュー。2安打を放ったが、チームは初戦で敗れた。2度目の聖地へ向け「秋は打撃でも守備でもチームの足を引っ張ってしまった。課題が見つかったので、率も残せて長打も打てる力を兼ね備えたい」と意気込みを口にする。成長した姿で、再び甲子園に戻る。
◇古城 大翔(ふるき・だいと)2008年(平20)6月4日生まれ、神奈川県出身の16歳。勝田小2年で野球を始め早渕中時代は都筑中央ボーイズに所属し3年時は全国大会出場。花巻東では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒6。1メートル80、94キロ。右投げ右打ち。