第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が24日に開かれ、近畿地区からは東洋大姫路(兵庫)、智弁和歌山(和歌山)、天理(奈良)、市和歌山(和歌山)、滋賀学園(滋賀)、滋賀短大付(滋賀)の6校が選ばれた。
注目の6校目には、春夏通じて初出場となる滋賀短大付が選出された。滋賀学園とともに滋賀勢から同時出場。同県から複数校が出場するのは、近江、彦根東、21世紀枠・膳所の3校が出場した17年以来8年ぶり2度目となった。近畿8強の大院大高(大阪)は選出されず、1927年以来98年ぶり2度目の大阪勢不在が決まった。
最速147キロ右腕の阪下漣(2年)を擁した昨秋の明治神宮大会4強入りを果たした東洋大姫路は、優勝候補に挙がるほどに戦力が充実。履正社(大阪)を19年夏の甲子園優勝に導いた岡田龍生監督が母校で聖地に戻る。
昨秋近畿大会準優勝の智弁和歌山は、エース右腕の渡辺颯人、秋に背番号11を背負った最速152キロ右腕の宮口龍斗(ともに2年)らを中心とした大会屈指の投手力で勝負する。
天理は、世代屈指の遊撃手である赤埴幸輝(2年)が初の聖地に臨む。市和歌山は県3位から近畿4強と躍進し、滋賀学園は近畿大会で大阪桐蔭(大阪)を破るなど地力が高い。