◇大相撲初場所13日目(2025年1月24日 東京・両国国技館)
東幕下44枚目・夢道鵬(23=大嶽部屋)が西十両2枚目・朝紅龍(26=高砂部屋)の弟、西幕下8枚目・石崎(24=高砂部屋)を突き出しで破り、7連勝で初の幕下優勝を果たした。
元横綱・大鵬の孫にして元関脇・貴闘力の四男。立ち合いから突いて主導権を握り、一気に突き出した。「引いたら負けると思った。うれしい」。半年前に135キロまで体重が落ちたというが、現在は150キロ近くまで増え、「自信を持って前に出られている」と手応えを示した。
昨年の秋場所では5連勝発進も2連敗で優勝を逃した。今場所で5連勝したときに兄の平幕・王鵬(24=大嶽部屋)から「プレッシャーがあって勝つと違うぞ」と言われたという。「十両を目指す上でプレッシャーに打ち勝っていかないと思った」と連勝を伸ばし初優勝。「5歳から相撲をやってきて大事な場面で勝てたことがなかったので」とうれし涙を拭った。
「(幕下優勝は)自信になる。来場所で上を目指せる。調子に乗らず、頑張りたい」。兄の活躍を刺激に兄弟関取を目指す。