第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が24日に開かれ、浦和実(埼玉)が春夏通じて初の甲子園切符を手にした。昨秋の埼玉大会を初制覇し、関東大会で4強入り。変則左腕のエース石戸颯汰投手(2年)を中心に快進撃を続け、創部50年の節目に吉報が届いた。
88年に赴任した辻川正彦監督(59)は言葉を詰まらせながら「37年間、本当に長かったです」と涙。「選手はもちろん、通っている生徒、卒業生、みんなに浦実を母校として誇りに思ってもらいたいと常々思っていた。少しは役に立てたかな」と感慨を込めた。
浦和実は46年に九里珠算研究塾として創立された私立。浦和実業専門学院などを経て75年から現校名。同年、野球部が創部された。ハンドボール部も全国大会出場経験を持つ強豪。主な卒業生は西武・豆田泰志やタレントのイジリー岡田、佐藤栞里ら。