将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負の第2局が京都市の「伏見稲荷大社」で25日から始まるのを前にした24日、対局場検分が行われた。
午後3時半過ぎから始まった対局検分。荘厳な庭が一望でき、日の光が存分に入る対局室では、特に障子の有無などが確認された。対局中の飲み物については、藤井がペットボトルのお茶2本と水1本、永瀬はお茶1本と水3本を求めた。永瀬には1局目で要望があったブドウ糖を補給する「inゼリー」5本を今局では検分の時点で準備していたが、それに対する反応はなかった。
練習対局を何度も重ねてきた藤井、永瀬が初めて2日制で盤を挟むタイトル戦。第1局は先手永瀬、後手藤井で相掛かりの戦型となり、2日目の途中までは永瀬が駒の連携が取れた攻めを展開。藤井は耐え忍ぶ時間が続いたが、待ちに待った反撃のチャンスをものにして逆転勝ちを収めていた。
第2局の会場は伏見稲荷大社。1300年以上の歴史の中で、初のタイトル戦開催となる。“お稲荷さん”の総本山でどのような将棋が指されるのか。注目の対局があす、始まる。