第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が24日、大阪市内で開かれた。昨秋の九州大会ベスト4の西日本短大付(福岡)は2季連続で春は1987年以来、38年ぶり2度目となる甲子園出場を決めた。
昨夏の甲子園でベスト16入りした経験者が投打に揃い、潜在能力を秘めている。
エースは中野琉碧だ。昨秋の九州大会準々決勝の有明戦で完封し、選抜出場を手中にした。父の滋樹さんは元日本代表の強肩捕手でJR九州の硬式野球部を率いている。「ピンチでも弱気にならず強気に投げること」というアドバイスを胸に腕を振っている。滋樹さんは98年夏の甲子園に柳ケ浦のレギュラーとして出場したが初戦敗退に終わった。まずは父超えから躍進を狙う。
打者陣を引っ張るのは1番の奥駿仁だ。50メートル5秒8の快足が持ち味で今秋のドラフト候補にも挙がる。2番の井上蓮音はシャープな打撃と堅実な守備が持ち味。3番の斉藤大将は昨夏の甲子園で魅せた右翼からの強肩ぶりを、生観戦したOBで日本ハムの新庄監督が評価していた。4番の佐藤仁は代打で出場し、5番の安田悠月、6番で捕手の山下航輝と経験者がずらりといる。