ジャーナリスト堀潤氏が23日、TOKYO MX「堀潤Live Junction」(月~金曜後6・00)に生出演し、中居正広氏(52)の女性トラブルで、社員の関与が報じられたフジテレビについて私見を語った。
同局は問題への対応で、17日に港浩一社長が出席して会見を開いたが、参加メディアを限定したり、動画撮影を禁じたりと、多くの制限を設け、スポンサーや視聴者らから強い批判が寄せられていた。こうした自体を受け、同局の労働組合は経営体制の刷新などを求める意見書を港浩一社長宛てに提出。関係者は「先週頭時点で組合員は80人ほどだったが、今は500人を超えた」と話している。中居氏はこの日、芸能界引退を発表した。
番組では、労働組合による意見書の一部を披露した。この中で、記者会非加盟のメディアによる会見参加や、日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会の設置を求めるものもあり、ともに実施されることが決まった。第三者委員会設置の要求項目には、「過去も含めたコンプライアナス違反事例を早期に把握し、再発防止策を練るための社内調査を実施すること」とも記されている。
堀氏は「フルオープンにした上で何を究明していくのか。コンプライアンス違反がなかったかどうかを徹底的に調査するんだということと、注目したのが、“過去も含めた”と書いてある」と、ポイントを挙げた。
「私もこれまでの取材の中で、過去に行われてきた芸能人の方と社員の接点の作り方に関しては、いろんな不満の声も上がっていた」と指摘。「今回、中居さん引退となったから、中居さんの側から直接語られることはなかなかないんでしょうね。一般人ですということになれば、そこを追及することをひょっとしたら弱くなるかもしれないし、まだまだ巣くっている問題があるわけですから、どこまで明らかにするのか」と、局側の姿勢が問われる部分だとした。
意見書には記されなかった部分には、提言も口にした。「組合なので踏み込んで欲しかったのは、組合員を守る仕組みというか、これをもっと作ってくれというのをもっと要求してもよかったのではないかと思う」というもの。「組合員ですから、被害を訴えた時にきちんとケアする仕組み作りみたいなのをやってほしい。“コンプライアンスを守って下さいね”とは書いてあるけど、だいたい会社で機能しないじゃないですか?」。さらに「もっともっと踏み込んで、社員を守るための体制づくりをやれなかったのか。もっと言ってもいいんじゃないですか?」と、フジの社員に呼びかけるように提案していた。