第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が24日に開かれ、近畿地区では天理(奈良)が3年ぶり27度目の選抜切符をつかんだ。
昨秋の奈良大会を制し、近畿大会は1回戦で和歌山東(和歌山2位)を5―1で、準々決勝は滋賀短大付(滋賀2位)を4―1で撃破。準決勝で東洋大姫路(兵庫1位)に3―11で敗れたが、4強入りを果たし、当確ランプをともした。
天理の藤原忠理監督(59)は昨年1月に就任。阪神大学野球連盟の天理大を11度のリーグ優勝へ導くなど、長く大学野球の監督を務めた。その卓越した手腕で高校野球界でもすぐに結果を残した形だ。指揮官は「天理の名に恥じないような戦いをしたい。全国の上位を目指していく」と言葉に力を込めた。
チームの要は、1番を打つ遊撃手の赤埴幸輝(2年)だ。身長1メートル81、71キロ。左の巧打者は昨秋の公式戦8試合で31打数15安打4打点、打率・484の好成績を残し、打線を引っ張った。小学6年時には阪神タイガースジュニアにも選出された赤埴。軽快な守備も魅力で、本大会でも大きな注目を集めそうだ。背番号6は「1番打者としてチームを勢いに乗せたい」と言い切った。