「劇映画 孤独のグルメ」(10日から全国公開中)で監督、脚本、主演を務めた松重豊(62)が24日、大阪市内で上映後の舞台あいさつに登壇。“食い倒れの街”で「大阪の皆さん、お腹を空かせさせて申し訳ありません」とあいさつし、冒頭から爆笑をさらった。
原作・久住昌之、作画・谷口ジローのハードボイルド・グルメ漫画「孤独のグルメ」。深夜に実写ドラマとしてテレビで放映されて国内外で大人気に。今回、劇映画となった。
主演の井之頭五郎を演じる松重は「韓国料理を食べたいなら鶴橋へ直行してください」など大阪のお勧めスポットを挙げた。大阪はドラマで何度か訪れており「(池乃)めだか師匠と鉄板焼きを食べた」「野球の下柳(剛)さんと串揚げを食べに行った」など思い出話を披露した。
舞台あいさつもそこそこに来場者からの質問に応じた。「好きなラーメンは?」との問いには「長崎、福岡で生まれ育ったんでやっぱり豚骨」とソウルフードをPR。さらに、映画のロケをおこなった長崎・五島列島の話や、「誕生日が同じ1月19日です」という10歳男児から「おめでとうございあす」と言われ「52歳差だね」とニヤリ。中国からの留学生が「孤独のグルメで日本語を覚えました」との話を喜んだ。質問したファンにはサイン入りの名刺をプレゼント。「2度、3度見ても、おもしろい映画になってます」と締めくくった。
この作品は、第29回釜山国際映画祭の・オープンシネマ部門、第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門へ正式に出品している。