◇ノルディックスキーW杯ジャンプ女子蔵王大会第1日(2025年1月24日 山形県・アリオンテック蔵王シャンツェ)
個人第12戦(ヒルサイズ=HS102メートル)が行われ、高梨沙羅(28=クラレ)は90メートル、92・5メートルの合計180・8点で11位だった。ニカ・プレブツ(19=スロベニア)が220・1点で今季5勝目、通算12勝目を挙げた。
高梨は90メートル台を2本揃えたが、トップ10を逃す結果となった。92・5メートルだった2回目は空中でバランスを崩して重心が後ろにかかり、着地時にテレマークを入れられなかったという。飛型点を伸ばしきれず、「格段にジャンプの内容は良くなっていい方向に向いていると思うけど、やはりテレマークが決まらないので」と冷静に自身を見つめる。
5人の審判員が20点満点で採点し、最高と最低を除く3人の合計によって決まる飛型点。今季から国際スキー連盟(FIS)のルール改正があり、着地時のテレマークの有無で減点幅が大きくなった。もちろん、課題として懸命に取り組んでいる部分。「今のところ16点出るとうれしい。私はマックス16点なので、徐々に上げていけたらいい」と語った。
蔵王は12年にW杯初優勝を挙げた思い出の舞台。好転の兆しは見えているだけに、25日の団体戦、26日の個人第13戦できっかけをつかむ飛躍を見せたい。