◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ12回戦 統一王者 井上尚弥《12回戦》 WBO11位 キム・イェジュン(2025年1月24日 東京・有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が、代役挑戦者のWBO世界同級11位・金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4回2分25秒でKOで下し、3度目の4団体王座防衛を成功させた。本格海外進出を見据える25年の初陣を快勝で飾り、現役世界最多となる世界戦通算24勝目。自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を大台の「10」に更新した。試合後に尚弥とプロモート契約を結ぶ米トップランク社のボブ・アラムCEO(93)がリングに上がって今春に米・ラスベガスでの防衛戦を宣言した。
日本が誇る“モンスター”井上が自身初の日韓戦で代役の金芸俊を下し、トラブル続きの一戦に終止符を打った。て4回、左ジャブから右ストレートをクリーンヒット。キムは立ち上がることができなかった。
試合後にアラムCEOは「日本という偉大な国の偉大な井上尚弥というチャンピオン。日本は大谷翔平選手という素晴らしい選手をロサンゼルスにもたらしてくれました。今年の春、井上尚弥選手をラスベガスにもたらしてください。ラスベガスでの1試合を楽しみにしてください」と米・ラスベガスでの試合を宣言した。この宣言に会場から大歓声が上がった。
尚弥のマイクが終わるとアラムCEOは「皆さんドジャースからスカウトが来ないように見守っていてください」と“アメリカンジョーク”を飛ばして笑顔見せた。
まさかの“アメリカンジョーク”にネットでは「達者なおじさま」「ご機嫌だなw」「即興で思い付くの凄い」「93歳でも頭の回転が速い!」などと話題となった。