立憲民主党・小沢一郎衆院議員(82)が24日、ニッポン放送「泉房穂の情熱ラジオ」(金曜後6・00)に生出演し、一枚岩になれない野党へダメ出しをする場面があった。
この日に召集された通常国会で石破茂首相が行った就任後初の施政方針演説について「言葉は並べているが、自分はこうしたい、こうやるんだというのがなかったのでガッカリした」と本音を漏らした小沢氏。「野党も同じですがね」と笑い、「首班指名の時84票が無効票になった。それを足せば石破さんより20票以上多かった。開票の時に野田代表にも言ったんですけど、自分たちが政権を取ってこうやりたいんだというのが見えない。残念ですね」と野党に対してもダメを出した。
「何のために過半数割れだと追い込んだのか…1党では政権取れないが足せばできるわけで。そういう国民の一定の意志が示されたわけなんですから、それに応えなきゃ。誰が首班になるかはその中で決めればいいわけで、そういうこともあまりされなかったということに残念でならない」とまとまらない野党への失望を口に。
番組パーソナリティーの前兵庫県明石市長・泉房穂氏から通常国会での注目点を聞かれると「国会は政局含みですね。玉木さんが元気出してはしゃいでますけど、あれで本当にいいのかどうか。与党にとっても制度改革的な大きなものではなく、つまみ食い的にこれやってくれ、あれやってくれと予算をいじられた。それはたまらないですよ」と小沢氏。石破政権の不安定さを指摘し、「あまり出来のいい政権にならないですね」と話した。
1993年、非自民連立の細川政権誕生に大きく影響した小沢氏。「ベストは野党が考え直してまとまって政権を作ること。しかし今の状況を見ると、玉木くんの国民民主党も維新もそれぞれ政府と個別折衝やっている。なかなかそれは難しいと思う」とし、「政権基盤をきちんとするには、きちんとした話し合いのもとでの連立は十分考えられる」と話す。
そして2007年の自身が関与した自民党と民主党(当時)の大連立騒動に触れ、「今は衆議院で過半数を取ってるわけだから、野党が集まれば。これじゃあ国民から“野党は自信ないのか、責任逃れだ”というような批判を受けかねない」と危機感を示した。