◇第97回選抜高校野球大会出場校発表
浦和実が創部50年の節目に初切符を手にした。
指導歴37年の辻川正彦監督は「諦めかけていた時期もあった。本当に長かった」と涙。強豪ひしめく埼玉で、寮を持たない高校の甲子園出場は珍しく、部員51人全員が自宅などから通学している。練習時間が限られる中、新チームから移動中のバス車内でのミーティングを導入。昨夏後に髪形を自由にしたことで自主性が芽生え、関東大会4強入りの快進撃の礎になった。強豪・浦和学院のグラウンドは目と鼻の先にあり「打倒・浦学」の意識は強い。
小野蓮主将(2年)は「浦和と言ったら浦和学院。高校野球ファンのイメージを覆す野球を見せたい」と反骨心たっぷりに決意表明した。(坂本 寛人)