阪神・近本が「離島の星」になる。自身が理事を務める一般社団法人「LINK UP」と母校・関学大が24日、連携協定を締結した。同大での締結式に参加した近本は、離島支援活動の輪を広げていく考えを明かした。
「三宅島だったり小笠原諸島。あの辺りも僕個人としては行きたい。離島はそれぞれの島での環境だったり、社会の課題がある。そういうところは僕たちもアプローチしたい」
出身地である兵庫県淡路市や自主トレ先の鹿児島・沖永良部島の子供たちとは交流を重ねてきた。両団体は昨秋、淡路島の小学生8人を甲子園での試合観戦に招待。さらに関学大の西宮上ケ原キャンパスでの体験スタンプラリーなどを企画した。今後は教育、地域創生、スポーツ振興など多角的な協力体制を整え、活動範囲を拡大させるべく今回の協定締結に至った。
「活動を関西学院大学と共有して、今の子供たち、さらにその次と、次世代へつないでいけるようにしたい」
支援活動は、自身のパフォーマンス向上にもつながる。今オフも5年連続で沖永良部島での自主トレを敢行。子供たちと密接に交流したことで、野球に対するモチベーションが格段にアップしたという。
「そういうモチベーションが、プレーにも影響してくる。パフォーマンスを発揮する上で、この活動は自分自身のためにもなる」
離島支援の広がりはそのまま、子供たちの声援、笑顔が増えることを意味する。その思いに応えるべく、最高のプレーを届けていく。(松本 航亮)