こだわりのいでたちでスタジオに現れた。グレーのスーツに、きれいに刈り上げられたツーブロックの髪形。阪神ドラフト2位・今朝丸（報徳学園）が初披露となるオーダーメードスーツを着用して、サンテレビ「熱血！タイガース党」で初の生放送に臨んだ。
「（スーツは）オーダーしました。友だちのお父さんがやってくれて。紺や黒は王道だと思ったので、（グレーは）ちょっと攻めました（笑い）」
高卒ルーキーらしからぬプロ意識の高さを見せつけた。高校時代はスーツを着たことがなかったという右腕。「去年から、スーツを着ることは分かっていたので」。プロ入りに際し準備した推定4万円の「グッチ」のネクタイも締めるなど、多くのファンに見られるプロ野球選手となる上で、まずは身だしなみから整えた。
「ネクタイは去年からずっと練習してきました。もう慣れましたね」
活躍すれば、NPBアワードなどの舞台でもスーツを着用する。こだわり抜いた晴れ着を多くの場で披露するためにも、腕を磨く。
〇…阪神ドラフト1位・伊原（NTT西日本）も、初めて生放送に出演。オンエア直前には緊張した表情を浮かべながらも「誰でも取り上げてもらえるわけではない。ありがたいなと思っている」と感謝した。活躍してチームに貢献すれば、おのずとメディアへの露出機会は増える。「1軍に長くいればテレビに映る可能性も出てくる。優勝、日本一にも貢献して、そういうふうに（テレビ出演に）つながれば」と思い描いた。