阪神・大山悠輔内野手(30)が24日、甲子園室内練習場で自主トレを公開した。昨年11月に国内フリーエージェント(FA)権を行使し、5年契約で残留。藤川球児監督(44)の新5番構想に覚悟を示した。
以下、大山の囲み取材。
――自主トレは基本的に一人。
「いえ、小野寺と一緒にやっていました。場所はちょっとアレですけど。いろいろなところを転々としながらやっていました」
――少人数でやることのメリットは。
「そこは自分次第じゃないですか、はい」
――去年の反省点も踏まえて、という話をしていたが、それは肉体面か。
「そこも含め、肉体面も、技術面も、メンタル面も。やっぱりすべてにおいて、毎年言わせてもらっているんですけど、やっぱり全部と思っていますし、そこはもう野球を辞めるまで変わることがない永遠のテーマなので。自主トレでやってきたこともありますし、さっきも言いましたけどキャンプ中、シーズンを通して見つかる課題は絶対にありますので。そのとき、そのとき、どういう対応をしたらいいのか、自分の中で引き出しをつくりながらやっていきたいと思います」
――昨年12月に30歳になった。体の変化に応じてトレーニングを変えたりしているか。
「まだわかりません。(30歳に)なったばかりなので」
――オフはどんなトレーニング、練習を積んできたか。
「いろいろですね。さっきも言いましたけど、全部やらないといけないんで。たくさんのことをやりましたし、いろんな方のアドバイスだったり、知識をもらいながらやってきたので。そこで学んだ知識を、自分の中でしっかりと整理して、そこからまた自分なりに工夫していく必要もあると思うので。しっかり考えてやらないといけないなと改めて感じています」
――FA残留後は落ち着いて練習できた。
「半々ですかね。落ち着いた部分もありますし、より一層プレッシャーを感じてやらないといけない責任感もあるので、そこは半々という気持ちで自分の中で作っていました」
――藤川監督が、前に佐藤輝、森下がいて、大山がまとめて返す役目を期待していると言っていた。それについては。
「頑張ります。はい」
――打順はどうあれ中軸には変わらない。打線の中での役割はどう考えているか
「そうですね。本当に毎年毎年ずっと言っていることですけど、打順は僕はこだわりはないですし、監督だったりコーチの方々がどうしたらチームが勝てるかを考えて、毎日毎日打順であったり作戦を考えてくれる。そこで出た答え、そこでしっかりやるだけですし。そこで任された時に状況状況に応じて自分のやるべきことが変わってくる。“こうしたい”じゃなくて、その時にしっかり考えてやっていく必要があると思うので。視野を広くというか、さっきも言いましたけど、引き出しを多く持っておくことで、何か起きるか分からないので、その時にパッと答えを、何か出せるようにしておきたいと思っているので、野球の面だけではなく、私生活の面でもやっていきたいなと思っています」
――数字的な目標は定めているのか。
「チームが勝つことです」
――視野を広げるために心がけていることは。
「いろんなことを学ぶようにしていますね。野球だけではなく、もちろん他の競技も見て、これを取り入れてみようということも多々あるので。それが合っている、合っていないは実際にやってみないと分からないので、これいいなと思ったらやってみますし、そこからは自分の中の選択なので、野球だけにとらわれず、もっともっと、いろんな世界を見ていくことも大事だなと思いました」
――オフは駅伝、ラグビーなど見たのか。
「スポーツだけではないですね。私生活のどの部分にヒントが転がっているか分からないですし、ささいなことでも、もしかしたら自分にとってすごく大きなことかもしれないので、そういった意味でも視野を広げていきたいなというのはここ数年思ってきましたね」
――5番はチャンス、ここぞの一打が求められる。
「それはいつもじゃないですかね。いつもそうやって、もちろん打たないと勝てないので。その辺の責任感はあります」
――藤川監督の期待は意気に感じる。
「しっかりやらないといけないとずっと思っているので、監督に言われたからやるのではなくて自分でしっかり覚悟を持ってやらないといけないので、いろいろ残留を決めた時から自分の気持ちも作ったつもりなので、しっかり頑張りたいと思います」